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震災支援講演会「福島のくらしのいま」開催報告

多くの方が講師のお話に熱心に耳を傾けました。
多くの方が講師のお話に熱心に耳を傾けました。

高知県生協連とこうち生協の共催で、2月22日(土)、高知商工会館(高知市本町)で学習講演会「福島のくらしのいま~飯館村でがんばっているかーちゃんたち」を開催しました(参加115人)。震災以降、被災地では風評被害により現地の農水産物が販売不振になっています。この学習講演会はその実情と農水産物の安全性をより多くの方に知っていただくこうと企画したものです。今回、講師を務めてくださったのは、飯館村で酪農を営んでおられた佐藤喜美子さんと、「かーちゃんの力プロジェクト協議会」会長の渡邊とみ子さん。佐藤さんが「震災前までは畜産という仕事に食と命をつなぐというプライドを持っていました。原発事故によりやむを得ず飼育している牛を手放す時、牛が大きな目から流した涙を今も忘れることができません。空になった牛舎には今も近づく事ができません」と話した時には多くの参加者が涙を抑えて聞き入っていました。また、渡邊さんからは、地域の復興をめざして女性達(かーちゃん)が立ち上げたプロジェクトについてお話しいただき、飯舘村の特産品の「いいたて雪っ娘(こ)」カボチャを原発事故から守り育てたことに絡めて「一粒でもまかなければ、種はつかない」と、あきらめずに前を向いて進むことの大切さを話してくださいました。高知県内で「いいたて雪っ娘」を育てている農家の三木健市さんのお話や、こうち生協の組合員サークルから被災地の方々のための手作りの贈り物の贈呈式も行われ、高知と福島をつなぐ支援の絆を実感する講演会となりました。