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会員生協探訪記 21

2011.6.16(木) 【こうち生協】


「くらしの助け合いの会」活動会員のおしゃべり会

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こうち生協では、生協組合員の中で「くらしの助け合いの会」が運営されています。お年寄りや小さなお子さんを持つ人などが、生活を豊かに自立した生活ができるよう援助するため、掃除・買物・食事作り・通院の付き添い・産前産後のお母さんの手助けなどを中心に行っています。

ふだんは別々に活動している活動会員(援助を行う人)同士が顔を合わせて、困っていることや他の人に聞いてみたいことなどを気軽におしゃべりする場として、年に数回「活動会員おしゃべり会」を開催しています。この日の会に集まったのは17人(事務局、コーディネーター等を含む)。お茶とお菓子を囲んで、わきあいあいと話が弾みました。

「産後のお母さんの支援のときには、自分の育児経験も話題にするよ」とか、「愚痴を聞くだけのこともあるよね、ずっと『うん、うん』と聞いてたら最後に利用会員(援助を受ける人)さんが『今日は、すっきりしました』って(笑)」。「利用会員さんのお宅で、トイレの掃除をどんなふうにしている?」という話題になった時は、「掃除と言ったらこの人」と自他ともに認める活動会員さんから、「重曹と酢で磨く」とか「最後にスリッパの裏をひと拭き」などのアドバイスも。


コーディネーターさんが、ある若い活動会員さんに、「けっこう『大変なお宅』に入ってもらったんで、気がかりやったけど、活動報告に書いてあることがいつも明るいですね」と言うと、その活動会員さんが「難しいというより、さびしがりやでおしゃべりがしたいんだなあ、と…。この半年間が自分の自信になりました。」とのこと。経験の長い別の活動会員さんは、「気難しそうに見える人は、本当はさみしくて気を張っている。子どもたちにも弱みを見せないようにきつく接しているから子どもたちも寄り付かなくなる。さみしいんだなあ、と思う。」と言い、続いて別の方が「利用会員さんには本当にいろんな方がいるので人生勉強です。良い方ばかりでも刺激がない(笑)」と言って会場が笑いに包まれました。ある活動会員さんは「今担当している方は80歳を超えたおばあちゃん。タレントのダイゴの大ファンで、コンサートにも行ったりしゆうよ」と楽しそうです。

自分らしい暮らし方を続けるために、ちょっとだけ誰かの手を借りたい利用会員さん。自分にできる ことでそれをお手伝いしていきたい活動会員さん。利用会員、活動会員の個性と状況を考慮して組み合わせを考えるコーディネーターさん。それぞれが相手の気持ちを大事にしながら、「助け合いの会」を通じた「人との出会い・つながり」を楽しんでもいらっしゃるようでした。

1998年に「生協組合員がお互いを支えあい、励ましあい、一緒に生きていきたい」という思いでつくられたという「くらしの助け合いの会」は設立13年を迎えます。近年、利用会員のニーズの増加に対して、十分に対応できるぐらいの活動会員を確保しにくい状況が続いているそうですが、これから先、地域社会の中でますます大切になってくる活動だなあと思いました。

 (S)