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会員生協探訪記 41

2012.11.25(日) 【高知県高齢者福祉生協】


ふくし生協 創立15周年記念 組合員のつどい

挨拶する高知県生協連 井垣会長
挨拶する高知県生協連 井垣会長

 1125日(日)、高知城ホール4階にて、高知県高齢者福祉生協の組合員のつどいが開催されました。開会に当たって、高齢者福祉生協の彼末理事長から「創立15周年にふさわしいつどいにしたい」とのあいさつがありました。その後、来賓として高知県生協連会長井垣政利からご挨拶をしました。会長からは「協同組合の価値が高まっている。国連が2012年を国際協同組合年を定めた背景には、世界的な貧困や飢餓を解決するためには単なる公助ではなく、相互扶助に基づく仕組みが必要だと考えている。そこで協同組合の仕組みが期待されている。これを全世界に広げていくことが、協同組合に携わる私たちに期待されている。まだまだ不十分だが、高知でも、それぞれの生協が取り組んでいることを一層強めると同時に、協力して、地域の中で暮らしのさまざまな分野に協同組合を広げていくことが求められている。一緒に頑張っていきましょう。」と挨拶を申し上げました。

IYCタペストリー展示
IYCタペストリー展示

続いて、行われた記念講演では、「協同組合運動の意義と高齢協の果たす役割」と題して日本労働者協同組合連合会の永戸祐三理事長が、「高齢者が社会の中で受動的なままでは日本の活力を失うのではないかという問題意識から高齢協運動はスタートした。今、団塊の世代が退職を迎えようとしている。この人たちが納得できる暮らし方のできる社会をどうしたら作れるかが高齢協の挑戦テーマではないか。仕事、生きがい、福祉を実現することは個人の力ではできない。すべての協同組合がどう協力して事業や活動を広げていくかが問われている時になっている。『高齢協は社会をよりよくする地域の力になりうるか』というのがポイント。地域を作るのはそこに暮らす人々。国連が協同組合の価値を認めたというのは、その一翼を協同組合が担ってほしいということだと思う。一人ひとりが地域の中に運動を広げて、協同の精神で地域に新しい力が湧き立つような運動をつくっていってほしい」と話されました。

創立以来毎年開催しているという「第14回組合員のつどい」では、組合員さんによるステージが次々と繰り広げられる中で、各テーブルで組合員同士の懇親が深められていました。会場には、国際協同組合年紹介のタペストリーや、デイサービスの利用者の作品なども展示され、参加者は興味深そうにじっくりと見ていました。また、高齢者福祉生協では継続して東日本大震災被災者支援募金に取り組んでおり、多くの方が善意の募金を寄せていました。

最後に、曽我専務の閉会のあいさつでは、高齢協の創設当時の思い出も交えながら、「高齢協は介護事業だけではない。高齢者が地域の中でしっかり自分を発信できるしくみや場を作ることがテーマ。本当の意味で豊かな社会を作っていこうという本来の目的を考え続けていきたい。創立から15年経過する間にお世話になった方で亡くなった方もいる。時間を大事にしないといけないと感じる。これからの高齢協運動が地域のよりどころとなれるようがんばっていきたい。」と締めくくられました。

(事務局S)