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会員生協探訪記 51

2013.9.12(木)【自然派しこく こうちセンター】


組合員交流会「災害時に役立つちょこっと調理ワザ講習会」を開催

  防災月間である9月の12日に、コープ自然派しこく こうちセンターにて、自然派組合員さん対象の防災学習が行われるとのことでお邪魔させていただきました。

  南国市で活動されている食生活改善推進員の皆さんのご指導のもと「災害時に役立つちょこっと調理講習会」と題して、災害時の物資の少ないときにいかに普段の食事に近いものを作るか教えていただきました。

 

 その前に、実際過去の災害現場で活躍した身近なモノで作った日用品の紹介がありました。新聞紙とビニル袋で作ったコップやお皿、ペットボトルで作った小物入れや漏斗(じょうご)、段ボールや新聞紙などを使ったトイレやバケツ等を実際作ったものがあり、空き缶を切り開き作ったランタンは見事でした。

 

 ここで紹介された、新聞とビニル袋で作ったコップとお皿を実際に作り、調理実習開始です。まず、手洗い。・・・と言っても災害時とても貴重な水をじゃぶじゃぶ使って手を洗うわけにはいきません。ペットボトルのキャップに水を入れ、ティッシュを折ってその水に浸すとそれだけで両手をきれいに拭くことが出来ました。そしてアルコールで消毒すると完璧です。

  料理に使うツナ缶を少し開け芯を入れて火を着けると魚の香り付きのランタンが出来ました。

 

 今回のメニューは『煮炒め干しうどん』と『わかめとツナ缶の和え物』『アルファー米3種』とモーリアンヒートパックでの調理です。

 『煮炒め干しうどん』は乾麺を事前に大量の水を使う湯がくことをすることなくそのまま肉・野菜と多めの水で煮炒めします。調味料も使ってないのに乾麺の塩味でおいしく出来ました。

 貴重な水をペットボトルのキャップ1杯ほど入れたビニルに乾燥ワカメを入れもどし、ランタンにしていたツナを汁ごと入れコーンもまぜて『わかめとツナの和え物』出来ました。こちらも調味料なし。ツナのお汁だけで丁度よい味加減に出来ました。

  お湯を注いで出来るレトルト食品のアルファー米。見たことはあるけれど初めていただきました。最近のレトルト食品って進化していますね。ドライフードが見事に出来たてのご飯メニューになりました。

  それと、気になっていた水を加えるだけで熱を発するモーリアンヒートパックも実際使用しました。惣菜の缶詰やビニルパックに入った非常食などを袋に入れ水を注ぐと一気に湯気が出て発熱し、しばらく熱が続き、ちゃんと温かな食品をいただくことが出来ました。

 

  「災害時こんなの食べられたらうれしいね。」と言いながらみなさん試食されていました。被災した時も食事することは生きる力となり励みになるとおっしゃっていましたが本当にそうですよね。ひと手間加えたこんな料理ならなおさらです。

5,6人分の食事を作って、使った水は2Lのペットボトル3/5ほど。やれば出来るものですね。

 

  今回紹介してもらった手作りの防災グッズや調理方法は今まで災害に遭った方たちが、非常時に少ない物資で考えられたものを参考にされているとのこと。それらを目の当たりにし、被災時の状況に思いを馳せると切ないものがあります。でも、災害に会うたびに人間って強くなるんですね。

 

 こうやって実際体験し、実践してみることで記憶に残り身に着くとおっしゃっていましたが、本当にそうだと思います。本やテレビなどで見て分かったつもりでいても、実際その時になるときっと手が動かないんじゃないでしょうか。それに、いくら最新の非常食や防災グッズを持っていていても薄暗い中説明書きが読めなければ元も子もありません。

 こんな、学習会で実践し知識を積んでおくと、災害時には家族のため、人のため何か役立つことが出来るかも知れません。

  県連でも10月20日(日)には工石山で災害対応講座を開催しますので、ご都合の合う方は是非どうぞ。

(F)

身近なモノで作った被災時グッズ
身近なモノで作った被災時グッズ
手作りの食器とツナ缶のランタン
手作りの食器とツナ缶のランタン
今日の昼食。他にデザート付き
今日の昼食。他にデザート付き
新聞紙でコップとお皿を作成中
新聞紙でコップとお皿を作成中
最小限の水で乾麺のうどん料理が出来ました。
最小限の水で乾麺のうどん料理が出来ました。
ソーラークッカーでポップコーン作成中
ソーラークッカーでポップコーン作成中
ママの作ったコップでお茶を飲んでます
ママの作ったコップでお茶を飲んでます
勢いよく湯気が出て発熱中
勢いよく湯気が出て発熱中
手拭きと料理に使ってこれだけ残りました。
手拭きと料理に使ってこれだけ残りました。