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会員生協探訪記 54

2014.3.2(土)【高知大生協・県立大生協・工科大生協】


「食生活の大切さを考え、話し合う講演&研修会」を開催しました

講演会「食べることの大切さ」
講演会「食べることの大切さ」

高知の3つの大学生協が合同で食育の研修をするとうかがって、お邪魔しました。開会の挨拶では、立花専務から大学生協の食育事業の取り組みについてお話がありました。しっかり食事ができるようにと、食育ミールカードの普及を進めているほか、学生組合員の活動ではバランスのよい食事をした組合員にプレゼントをする「君も健康王になれる」などの取り組みをしたそうです。

続いて、料理研究家の宮成なみさんによる講演会「食べることの大切さ」が行われました。「厳しい食事制限の必要な難病のため体も肌もぼろぼろになったが、母が知恵をしぼって作ってくれた食事療法により2年以上かけてもとの肌を取り戻し、7年半かけて社会復帰を果たした。食べたものが自分の体を作る、食物の命が自分の命を作るということを実感した。」と話す宮成さんは、「今日たべたごはんは未来の体を作る。」と食生活の大切さを伝えてくれました。また、「冷蔵庫の中に今あるものでおいしい料理を作れる人が料理上手。幸せも一緒。皆さんにも才能という最高の素材がすでに備わっている。今、自分の中にある素材を使って、自分の人生をおいしい料理にしてください」と話してくれました。

講演のあとは、グループに分かれ、「ワールドカフェ」という手法で参加者同士の対話が進められました。参加者は、「ごはんで作る愛とは」というテーマで「大学生になってから親の作ってくれる料理のありがたさを知った」「料理の作り方を電話で親に聞く。親子の信頼関係が食を通じて形成されるような感じ」「食堂で食事を作る自分たちも愛をこめて作らないといけない」など、それぞれの思いを話し、学生と職員の間や、異なる世代の間で、教えあいや共感が広がっていました。

ワールドカフェのあとは、全参加者がお弁当のおかず16人分を作って持ち寄り、それをシェアしながらのおひるご飯。それぞれが持ってきた料理が机の上に広がると会場のあちこちで「すごい!」「おいしそう」と歓声が聞こえ始めました。食べ始める前に、「ごはんには、それを作ってくれた人がそのために使った時間の分の命が込められている。」「『いただきます』の意味の一つは作ってくれた人の命をいただくということ」(「自炊男子~『人生で大切なこと』が見つかる物語」から)ということが紹介され、全員が心を込めて「いただきます」と唱和したあと、楽しいランチタイムとなりました。

県連事務局はここで会場から失礼させていただきましたが、昼食後もアメリカの大学のフードサービス視察の報告が行われるなど、大学生協の基本業務の一つである食育事業をさらに前進させるため、中身の濃い、同時に、楽しくて美味しい時間となったようです。

(S) 

ワールドカフェ:テーマは「ごはんで作る愛とは」
ワールドカフェ:テーマは「ごはんで作る愛とは」
ランチタイム:参加者各自がおかず1品を持ち寄ってシェア
ランチタイム:参加者各自がおかず1品を持ち寄ってシェア
ワールドカフェ:話し合われた内容の書き出し
ワールドカフェ:話し合われた内容の書き出し