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会員生協探訪記 87

2018年11月28日(水)       【医療生協】


第32回「高知県高齢者大会」を開催

11月28日水曜日・男女共同参画センター、ソーレ3階大会議室にて、第32回高知県高齢者大会が開催されました。

 この高齢者大会は、「ひとりぼっちの年寄りをなくそう」「高齢者いじめの政治をやめさせよう」「安心して暮らせる高齢者保障を確立しよう」「核兵器をなくし平和な社会や子や孫に遺そう」などの中心的なテーマを一貫して引き継ぐと同時に、年金、医療、介護、消費税、平和、憲法などのその時々の情勢を学び、それに対した運動を行ってきました。また高齢化の進行や地域社会の変化に対応し、健康づくりや認知症予防、孤立の防止、雇用や生きがいなど、高齢者独自の要求実現にも取り組んできました。

 まずはじめに開会挨拶がなされたあと、高商連・入江氏による「消費税が10%になったらどうなる」の学習講演がなされました。消費税引き上げと同時に軽減税率の導入で混乱が予想されるポイントやインボイスの制度についてDVDを交えて説明がなされました。

 続いての学習講演では、高知市生活支援相談センターの谷口氏による「ひとりで悩まないで相談窓口へ!」と題して生活困窮者の実情を事例をもとに説明されました。

 

生活困窮者の主な対象者

◆生活困窮者は既に顕在化している場合と課題を抱えているが見えにくい場合の二つの視点重要

◆「わが事・丸ごと」の地域づくりにより、課題を抱える世代が地域で浮かび上がってくると行政で対応すべき人は確実に増加

 

 生活困窮者とは、見えにくい場合も多く、生活保護に至らなくても、最低限度の生活が出来なくなるおそれのある方も対象です。高知市社会福祉協議会では、そういった目に見えていない生活困窮者も重層的なセーフティーネット制度で、自立に向けて支援の手を差しのべています。

 

事例を通して

・相談される困り事は一つであっても、話を聞く中で、複雑に絡んだ課題がいくつもある。

・主役は本人。支援者主体ではなく課題解決に向け本人が主体で動いていけるよう寄り添った支援が必要

・様々な関係機関との連携が本人の自立支援に必須

・長期間ひとりで悩まず解決の糸口を見つけるために、早めに相談窓口へ行くことは大切

 

講演の最後に参加者から、「地域で見守る中でも手を差し伸べるべき方はいらっしゃるようだが、大変デリケートな問題で、個人情報の関係で簡単には声を掛けられない。どうすれば良いだろう」と難しい問題に質問がなされていました。まずは生活支援センターに相談を持ちかけてもらいたいということでした。

 見えにくい生活困窮者も含めて、まずは解決の糸口を見つける為に早めに相談をしてもらいたいと思います。また、生活困窮者になる前に地域の見守り活動も大変重要だと感じました。

 

 その後、みんなで楽しく、リズム体操で軽く運動がなされたあと、高齢者大会は終了しそれぞれが分科会に参加をして幕を閉じました。