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7|| 組合員のボランティアで送迎が実現~高知医療生協朝倉みなみ支部総会

▲司亭孫笑楽さんの落語
▲司亭孫笑楽さんの落語
▲ 支部長さんの報告を熱心に聞く参加者
▲ 支部長さんの報告を熱心に聞く参加者

通常総代会を前に、高知医療生協の各支部で支部総会が開催されています。5月23日(日)に開催された朝倉みなみ支部総会にお邪魔しました。

あいにくの大雨でしたが、会場となった大谷団地集会所は準備した席が足りなくなる盛況ぶり。運営委員さんの司会で、まず土佐落語の司亭孫笑楽さんが登場。まくらに「笑うことで脳から体を健康にするものが分泌されます」とひとくさり。それを意識してか、約30分の噺の間、会場からは明るい笑い声が絶えませんでした。さすが、医療生協。総会に参加するだけで健康が増進されるしかけ(?)になっています。

 続いて始まった支部総会では、支部長さんから2009年度の活動報告と2010年度の活動方針が提案されました。2009年度は「3つのあい(出会い・ふれあい・ささえあい)」をテーマに、「ふれあい訪問」(運営委員による組合員訪問)や組合員増やしに取り組んだそうです。その中で特に、朝倉地区で5人の運転ボランティアによる送迎が実現したことが報告されました。総会の中でも、送迎車を利用している組合員さんからは「送迎してもらえてとてもうれしい」という発言がありました。

今利用しているのは10人ぐらいです。「今は元気な人でもいつか車を運転できなくなるときがくる。雨が降るとシルバーカーの人は出て来にくいものですが、運転のボランティアさんは丁寧な運転で自宅のそばまで送ってくれています。」というお話もありました。いろんな思いやりが送迎のまわりにあるようです。


支部長さんは、「支部に1600人組合員がいるが班に所属している人が少ない。医療生協の活動の基礎である班作りができなかったことは次につなげていかなければならない課題です。2010年度の方針は、一言で言うと『楽しいことをいっぱいやろう』です。もちろん組合員でそれをやっていくのですが、地域にひとりぼっちの高齢者がいる、ということにも心を寄せながら活動し、地域にとってなくてはならない医療生協になることが期待されていると思います」と話されました。 

支部総会終了後、医療生協総務部長の池上さんによるミニ講演「これからどうなる私たちの医療費」が行われました。 日本の医療政策と医療保険の現状、そのために医療現場の医師や看護師の皆さんが大変な状況におかれていること、医療費の払えない人や無保険の人が増えていること、医療機関の不足している地域が広がっていることなど、国の制度が命を守りきれない状態になっていることが話されました。無料低額診療制度を導入している医療生協潮江診療所に駆け込んでくる人も後をたたないそうです。高齢者の医療制度をめぐる政府内論議の今後の見通しにも触れながら、医療生協の「いのちの大運動」で対話を広げていくことがよびかけられました。

支部長さんも総務部長さんもお話の中で「憲法25条」に触れました。生存権と国の社会的使命について定めている条文です。「いのち」は生活文化の向上(生協法第1条)の大前提。高齢化がすすみ、地域経済もなかなか改善しない高知県で、「いのち」を守る医療生協の活動はますます重要になっていくことでしょう。

 

(S)

 

▲ 休憩時間・・飲み物とお菓子でリラックス
▲ 休憩時間・・飲み物とお菓子でリラックス
▲ ミニ講演で再び真剣に・・・
▲ ミニ講演で再び真剣に・・・